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2026.09.07

【芝居】「隔たる」JACROW

2026.8.11 13:00 [CoRich]
JACROWが久々に企業や政治でない題材での130分。ワタシの観た回は終演後にこの未決囚の男の心情の変化を一人芝居10分が。8月12日までシアタートップス。そのあと京都。

沖縄で生まれ女手ひとつで育てられた女は、戸籍がなく母親の渡米に同行することが出来なかった。自力で私生児の認定、戸籍、米永住権を手にするがたまたま手にしたベストセラーを目にして、連続殺人犯である筆者に惹かれる。やがて文通を始め、獄中にいるまま結婚する。

日本を震撼させた、とはいうけれどワタシは余り詳しくは知らなかった1968年(なんせ一歳だ)の連続殺人事件の犯人、永山則夫とその著作に触れ結婚した女をに二人の母親などを含めて生い立ちや背景、更に被害者家族たちとの向き合い方、法廷での裁判の進め方、雑誌記者に代表される世間の目などを交えて描きます。中央に回転する壁を置き「隔てる」ことを印象的に描きます。終盤の花咲かじいさんの童話が好きだったというところからの散骨というのも美しい。

沖縄で私生児として生まれた女はパワフルに戸籍や永住権を手に入れ更には殺人犯の未決囚との獄中結婚を選び取るという波瀾万丈。あかるくパワフルで選び取り前に進むチカラこそがこの物語の駆動力なのですが、演じた宮越麻里杏は印象的に演じます。ハーフであるという設定だけれど、意外にそう見えるもんだ、というのも新たな発見。未決囚は国の教育と経済の格差こそが自分のような弱者を作り出すという「左翼にかぶれた」主張を持つベストセラーの作家。高裁で一度は勝ち取った無期懲役を差し戻しにより再び死刑の判決となる絶望感。演じた小平伸一郎は、真面目なインテリという風情をきっちり。女から突然申し込まれる結婚の戸惑いのコミカルさもとてもよいのです。二人の「毒親」を演じた水野あやのヒールとしての凄みは印象に残ります。弁護士を演じた狩野和馬は対してヒーローで本当に正義の味方と言った感じの安心感。

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