【芝居】「あきらめて明日」青春事情
2026.7.20 17:00
[CoRich]
劇団単独公演としては初めて拝見します。80分。7月21日まで新宿眼科画廊(スペース地下)。
コンサルに半ば騙され自死した父親の姿が見えている男はコンビニでのアルバイトで忙しい日々を送っている。コンビニには学生の女のアルバイトが入っているが、遅刻やシフト変更を躊躇なく求めたりする。人手が足りず店長はテンパっていて、人生を変えるためにセミナーに参加しようとコンサルの男に電話する。 ある日、女がパンを万引きする。お腹が空いているから当然だといい悪びれもしないが、金はないなら働くという条件にはあっさり従う。 占い師に女が結婚をどうするか相談している。同棲している男が何をしているか全く知らない。コンビニでバイトしている男は、荷物を出しに来た男が書いた苗字が父親を騙したコンサルと同じ苗字と知り家を訪ねる。
万引きする女はどうも宇宙人らしいと匂わせる描写がいくつか。「お迎えがどう」とか言ってみたり、チラシにはUFOが現れてたり。万引きは事件ではあるけれど、コンビニの日常に組み込まれる毎日。片や同棲している男女、男は調子のいい口調で青年の父親やらコンビニ店長やらを口車に乗せてきたのだとおもうけれど、その同棲相手には何をしているか告げずに暮らしていて。
終盤、女は妊娠を告げるとコンサル男がターゲットにしていたコンビニ店長と連絡が取れなくなり、コンビニ店長にとってはすんでのところで日常が戻り、コンサル男と女はまっとうに生きる道を選んだかと予感させるよう。 宇宙人らしい女は迎えが来ないとぼやきながらバイトの日々。 しかし、こういう日常、終幕に大音量と共に強い光。それは迎えなのかもっと悲劇なのか。そこまでの日常はプツンと切れてしまうと思わせる終幕は印象的です。
万引き犯を演じた後藤飛鳥はこういう超越した存在をやらせると圧倒的。コンビニ店長を演じたおがわじゅんやは、困らせている男みたいや役がハマります。コンサルを演じた加賀美秀明の甲高い声は怪しげなコンサルの説得力。占い師を演じた内海詩野のある種のツクリモノ感が楽しい。その彼女を演じた廣木葵の真っ直ぐさと、バイト学生を演じた遊佐菜摘のスレた感じの造型のコントラスト。
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