【芝居】「世界名作全集 1 & 2」おのまさしあたあ
2026.4.24 19:30
2026.4.26 14:00
[CoRich]
割と無茶な一人芝居を上演し続ける「おのまさしあたあ」、新作再演をとり混ぜ
シェイクスピア、ゲーテ、ポー、カフカなどの世界の名作を徹底的にパロディにした、1話30分×3話構成の2プログラム日替わり上演。
4月26日まで横浜ベイサイドスタジオ(神奈川新町駅すぐ)。
【第1巻 古典篇】
金貸しから借りた金を返せず胸の肉1ポンドと引き換えという裁判の中、街ではひそかに疫病が流行り出す。「ベニスの商人死す」
見た目に恵まれない男が友人の助けで女に告白する。二人は戦いに出て告白した男が命を落とす。「シラトのベルジュラック」
神と悪魔が、学者の老人をたぶらかせばという賭けをする。老人の前に現れた悪魔は、死後の魂の交換のかわりに現世のあらゆる快楽と悲哀を味わわせるという交換条件をのみ、世界の王にする。「ファースト」
(2021年初演)
【第2巻 現代篇】
霧が深くなった灯台に海から巨大な怪物が現れる。助けを呼ぶと三人の侍女が現れ、更に夜の女王が現れる。「ムテキ」
アッシャー家の最後の生き残りとなった男、呪いがあるのだという。家族のことを思い出す。 「あっしゃあ家の崩壊」
朝起きると、「虫」の姿に変わっていた。ことばは通じない「変身!」
(2022年初演)
寄席形式というわけではないけれど、様々なバラエティに溢れた一人芝居がコンパクトに観られる「おのまさしあたあ」。 今回の「全集」は映画などのエンタメから更に文学の名作を原作にしての短編集と銘打つけれど、おのまさしあたあですから一筋縄ではいきません。
ベニスという言葉がタイトルに入る二本「ベニスの商人」「ベニスに死す」をマッシュアップしてみたり、 シラノ・ド・ベルジュラックを核にしながら登場人物がサスケなどほぼ白土三平(つまりシラト)のマンガのキャラクタの面を百均の自立型ちり取りに付けてだったり、 悪魔の甘言で世界の王になった男が難病の子供と出会いホームランを打ったり、 「霧笛」の怪獣とオペラ「魔笛」を掛け合わせながら金色の巨人を呼び出してみたり、 エドガーアランポーのミステリーからいつの間にか髷物になってみたり、 虫に変身していて、しかも限られた言葉だけで絶望してみたり(しかもまあ出落ち)。
つまりは核となる物語を早足で駆け抜けながら大喜利のように連想される物語や枠組みを組みあわせてマッシュアップ。 還暦を過ぎた役者がたった一人で演じるので体力的に大変だというある種の残酷物語の楽しさもあわせて、 観る側は寄席のように沢山の短編が詰め合わせになっていて気楽に楽しめるのです。
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