【芝居】「軋み」Nana Produce
2026.4.27 14:00
[CoRich]
劇団ブラジルの2008年作、今年は映画も公開された作品を全く別キャストで日澤雄介の演出で上演。4月29日までテアトルBONBON。120分。
初演当時は苦笑系と呼ばれていた脚本のブラジリィー・アン・山田がもう一歩先に進んだと感じた一本でした。 人気絶頂の漫画家、ヒモ同然の夫、不倫していたチーフアシスタント、隠蔽しようとする編集者、怪しむ元カレ、いろいろ詳しいアシスタント、 クビになったアシスタント、仕事が早いプロなど 殺人事件をめぐるミステリーというよりは、殺人事件というある種の理不尽にジタバタする人々のコメディの面白さはそのままに。
同世代の役者たちの競演(しかも劇団主宰の役者3人が当時は評判だった)の初演に対して、バラエティに富んだ役者陣を揃えたのはプロデュース公演の利点です。全体的な年齢は少しあがった印象。
漫画家を演じた小林さやかは長年連載を続けてきたのだという説得力と、自分が始めた理不尽に自ら巻き込まれて方向を見失う感をコミカルに深みをもって。 夫を演じた寺十吾は特徴的な声色を要所要所で使いながら、まあまあ年季の入ったヒモ同然の無職の説得力。 編集者を演じた狩野和馬は仕事を真面目にこなすがために狂気をはらむ面白さ。 若い女のアシスタントを演じた小口ふみかは見た目の可愛さと実は物語を創っていた中堅な雰囲気を両立して。 男のアシスタントを演じた浜谷康幸は器用なアシスタント、更にはいろいろ隠し持ってる怪しさ。 殺された女の元カレを演じた荒木健太郎は乱入してきて大騒ぎ、という一途さから見えてくる鋭さ。 プロとクレジットされた役を演じた日暮玩具はちょっと木訥とした感じが初演とは違うベクトルの造型。
| 役名 | 設定 | 初演 (2007年) | 再演 (2009年) |
|---|---|---|---|
| 高井由美子 | 妻・漫画家 | 桑原裕子 | 小林さやか |
| 坂下潤 | 夫・無職 | 櫻井智也 | 寺十吾 |
| 高木幹生 | 編集者 | 辰巳智秋 | 狩野和馬 |
| プロ | ? | 中川智明 | 日暮玩具 |
| 久野遙 | 手癖の悪い首になったアシスタント | 葛木英 | 橋爪渓 |
| 相田ひとみ | 浮気したチーフアシスタント | 山本真由美 | 小口ふみか |
| 飯倉孝治 | アシスタント | 諌山幸治 | 浜谷康幸 |
| 仁科宗一 | 幼馴染みというかストーカー | 西山聡 | 荒木健太郎 |
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