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2026.02.14

【芝居】「さらば曽古野遊園地」アガリスクエンターテイメント

2026.1.24 18:00 [CoRich]

アガリスクエンターテイメントの新作。古びた(そこの)遊園地を舞台に、短編を作りやすいフォーマットを構築するのだというシリーズ企画。休憩無し150分。1月25日まですみだパークシアター倉。

赤字垂れ流しの遊園地。親会社の繊維会社の社長はそれでもこの事業を辞める気はない。側近の一人が自分の部下を不祥事でもなんでも起こして閉園に追い込むよう密命を与え、園長として送り込む。
着ぐるみが客を殴ったとSNSで話題になる。スーツアクターだけの責任にすると会社が関係しないことになると焦る園長「打倒する人々」
二人乗りで園内を周回するロープウエイのアトラクションが突然停止してしまう。カップルの男が別れ話を持ちかける。別れ話がこじれそうなところで後ろの年嵩のカップルが話しかける「宙吊りな未来」
人気の無い遊園地だからと狙ってアイドルがインフルエンサーの女を連れてお忍びで訪れる。アイドルの恋人は外国で暮らしているはずだが「おしのび」
壊れたまま止まっていた観覧車にスポンサーの申し出が来るが、その社長は筋金入りでヘイトをまき散らしている「不都合なスポンサー」
園内で自由に乗れる自転車にこっそり乗った従業員、走り始めたところでこの自転車に爆弾が仕掛けられ速度が落ちると爆発するという「遊覧自転車大爆破」

古びた遊園地を潰す密命を帯びた園長と、それを知らないどこかのんびりした職員たち、そこにいろんな人々が来て一騒動という30分の短編を5本。 潰そうとする目論見がはずれて人気が出ちゃう「打倒~」、モメかけた若いカップルに未来から来たと話しかけ丸く収めるというSFかと思うとちょっとしたイタズラな「宙吊り~」、アイドルの浮気を目の当たりにしてでも推しだからと不本意ながら頑張る職員な「おしのび」、止められない新幹線ならぬ園内遊覧の自転車というなんともコミカルな「~大爆破」などほぼコミカル仕立て。 ただひとつ、ヘイトまき散らし企業とヘイトされる側の当事者を描く「不都合~」はさすがに笑いを入れることは避けたと思われ、ちょっとピリッとする感じでこれだけが異質なのはちょっとビックリするけれど、作家の覚悟ということなのかもしれません。そういう視点ならば、「打倒〜」もそういうシチュエーションという意味でちょっと近いのですが。

バリエーションが多く書けるのは素晴らしくて、「宙吊り〜」の不穏さとSFと種明かしのバランスが素晴らしい。

30分の短編5本で150分。結果的にはワタシは長くは感じなかったけれど、正直に云えば、途中退出がむずかしいほど客席の列間のやたらに狭い劇場で150分休憩なしは体調が優れなかったりすると少々厳しいんじゃないかと感じるワタシです。(物語的にゆるやかな繋がりしかないのだから、単に4本立てにすればいいだけなので)

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