【芝居】「竹の春、青年の夢」表現実験BASHOW (#まつもと演劇祭)
2025.10.10 20:30 [CoRich]
まつもと演劇祭の参加作品。 富山県から参加の一人芝居。57分。上土シネマ。
ケアホームの夕食前。今日はレクリエーションがあるようで、ちょっと落ち着きがなくて職員が声を張り上げている。 家に帰るという入居者が暴れる。職員が言われてみてみると、大きな竹がそびえていて、登った先では歓待を受けたりする。
開場中から客席をケアホームの老人たちに見立てて、なだめすかしたり、声がけしたり。落ち着きがなくて、暴れたりする老人たち との日常の中、職員は大きな丈を登り始めて、不思議な体験をして戻るのです なるほど「ジャックと豆の木」や「竹取物語」「浦島太郎」などの童話が見え隠れする、日常と夢の継ぎ目のない行き来。 終幕に至り、犯してはいけない場所に施設を作ったがためという音声と共に、陰惨なバッドエンドへ。
地域と、作家の仕事もからめた私戯曲になっているとのこと。劇中なんどもあらわれる、「マドのサンサもデデレコデン」といった意味不明な節回しは、実際にある富山の古い民謡「こきりこ節」で、ネットではユダヤ民族のヘブライ語に繋がるような私的検証みたいな記事がけっこうあったりするけれど、それに関係する ということでもなさそう。とはいえ繰り返される節回しはアタマに残って不思議な印象を残します。 上土シネマの狭い舞台でたった一人、セットらしいものもないままに、しかし童話と現実を行き来するような空間をきっちり作る心意気。
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