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2025.06.04

【芝居】「楽屋〜流れ去るものはやがて懐かしき〜」しがない会社員は週末だけヒロインを夢見る

2025.5.17 18:00 [CoRich]

劇団Q+所属の女優・美雪( note) による自主公演の旗揚げは 清水邦夫の「楽屋」(戯曲アーカイブ)。 70分ほど。5月18日までカフェムリウイ屋上劇場。

「楽屋」は他での上演を何本か観ています( 1, 2, 3)。 「かもめ」上演中の楽屋に居る女優「たち」の悲喜こもごも。生きること死ぬことを時代を交えながら、しかし女優たちの業の深さが渦巻く濃密な物語。

今作は、鏡前を模したテーブルを上手手前に、ベンチを下手奥にというぐらいごくシンプルにな舞台。舞台の壁に帯状に設えられた金属板に小道具類を貼り付けておくというのはうまい工夫で、とりわけ鏡前の小さな化粧道具類が貼り付けられた状態というだけで、女たちのものがたりという舞台空間を開演時点から醸し出します。小道具類が銀色に塗られ、壁の金属板が銀色のストライプ、でちょっとウルトラマン(円谷プロの所在地近く)を勝手に感じるワタシです。

上演はオーソドックスに違和感なく。訳の年代による違いのあたりのシーンが私は好きなのだけれどそこも実にコミカルに、たのしく楽しめるのです。きちんと丁寧につくられているのです。

この劇場はドリンクを含む形で上演されていますが、久々に伺ったら椅子にカップフォルダーを設えるようになっていました。今作だけなのか、劇場の設えが変わったのかは判りませんが、上演中にカップや瓶を持たせたり床に置いたりして不測の事態が起こることを少しでも防ぐ工夫がありがたい。

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