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2025.05.04

【芝居】「月曜日の教師たち」チーム徒花 (Cucumber)

2025.4.10 14:00 [CoRich]

千葉雅子と土田英生による舞台製作事業グループに、劇作家・演出家でもある岩松了、桑原裕子、早船聡を加えた共同執筆・演出と出演、さらに役者荒澤守を加えた115分。4月15日までザ・スズナリ。終演後公開された桑原裕子のnoteも楽しい。

島の中学校。職員室の外れにある畳敷きの小上がりがある準備室か会議室らしい部屋。特定の教師たちが時々集っている。新しく赴任してきた若い教師は生徒の人気もあって成績も上がって、地元でも評判を呼んでいる。同じ英語の先輩教師は面白くないが、野犬に噛まれたときに若い教師に貰った怪しい塗り薬であっという間に心を許す。美術教師は金がないのに怪しい薬に手を出している。社会科教師は島で唯一の寺の娘で住職の父が亡くなったばかり苦労している。数学教師は養護教諭に恋心を抱いていたが、別の男と結婚すると聞き動揺している。体育教師は妹の娘が教え子だったりするし、姉妹揃って男運が悪い。
若い男の教師の評判を聞いて、地元のテレビ局が取材に来る。

役者としても劇作家演出家としても一癖も二癖もある4人の共同脚本・演出に若手の役者という組みあわせ。 どうやって創作していくのか想像も付かないけれど、なるほど、なんとか一本の話にはなっているけれど、強烈なキャラクターばかりに見どころを目一杯詰め込んであって、実際のところ物語は枝葉が異常に細かく濃密なのに、全体で俯瞰すると唐突で断片な感じなのだけれど、それをねじ伏せるような説得力で押し切るのが楽しく、物語の緻密さというよりは、お祭りとして楽しむのが吉。そういう意味でいわゆる作家が出る芝居「文士劇」なんだろうけれど、普段から役者=出役でもある彼らのそれは、噺家による鹿芝居と呼びたくなる感じ(「はなしか」だから鹿芝居なので意味をなさないんだけど、なんかそういうニュアンスで呼びたい)なのです。

若く爽やかで人気のある教師がそのじつ裏の顔があって、というのが物語の骨子なのだけれど、若い教師の野心に乗っかったり野心にうまく利用されたり、という年上の人間臭い人々の悲喜こもごも。なんせ、岩松了演じる美術教師は金が無くて無心したりしがちなのに、怪しい薬に手をだしたり、桑原裕子演じる体育教師は、妹の娘が教え子で物語の核になるかと思いきやそれは放りっぱなしで、姉妹揃って男に色目使いがちで、しかもそれを利用されたり。千葉雅子演じる社会科教師は真面目な感じなのに時々思い込みで演説っぽくなってみたり、土田英生演じる英語教師は気の弱い男で野犬にも好かれちゃったりするけれど、体育教師の姉と妹両方に手を出してたり。 早船聡が演じる数学教師は、もうモラルの欠片もないイマドキはアウトばかりな性癖で突っ走る無茶な造型。 唯一役者専任として出演した荒澤守は爽やかで人気のある教師なのに、裏の顔の酷さのギャップ。

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