【芝居】「おわるのをまっている」贅沢貧乏
2024.12.15 14:00 [CoRich]
贅沢貧乏としての上演は5年ぶり、という新作。100分。12月15日までシアタートラム。
不調が続き、どうしてもやる気が起きない女。夫が海外出張に同行しないかと誘うのに乗って行くことにする。 ずっと部屋にいる妻は、清掃のスタッフの中に幽霊らしいものが混じっているのに気がついてしまう。 夫は出張の仕事も楽しそうでやたらにポジティブで移住まで口にするほど気に入っている。 ホテル側もその存在には気づいていて、口コミを気にするマネージャーは平穏に収めようとする。 妻の中学の時の同級生が移住していてInstagramを見て会いに来る。 隣の部屋で長期の宿泊をしている女はずっと猫を探している。
体調不良が続いた女が気分を変えるために夫と訪れたリゾートホテルでみた不思議な景色、といった雰囲気。現実なのか夢なのか曖昧なまま進む物語に現れる人物たちは奇妙だったりやけに人間臭かったり、はては幽霊までといったバラエティに留まらず、穴に落ちて大冒険になったり、10年前に一度だけ出版した本のことが出てきたり、海外で暮らす同級生がいったこととか。
いつまでも、ふわふわと続く物語だと思っていると、突然の暴動に巻き込まれ、大雨と嵐に見舞われて夫も現実に戻り、女もまた幽霊が見えなくなって現実に戻ります。 当日パンフなどでいう繰り返す「うつ」を描く物語をあまり見かけない気はしますが、なるほど、うつとそうでない状態を繰り返して見える風景かと思うと腑に落ちます。単なる夢ではないことを象徴する「戻された靴下」がある幕切れは前向きに動き始めたことを感じさせます。
二組の壁というかユニットになった背景を自在に動かして、ホテルの一室から地下の迷宮まで表現する舞台装置が軽快で自在なのです。
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