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2024.11.24

【芝居】「ビッグ虚無」コンプソンズ

2024.10.20 17:00 [CoRich]

初見、かと思っていたら二回目だったコンプソンズ。120分。10月20日まで駅前劇場。

ハプニングバーに男3人がノリで訪れる。バーカウンターでは女二人が話していたり、奥さんと呼ばれる女が居たり。浮気した妻を連れてきた夫が罰だといい別の女を連れてプレイルームに入るとSFのように消えてしまう。

コラムニストのジェーン・スー(好きなんですが)を芝居でセリフとして聞くのはおそらく初めて、序盤で多くのイマドキの言葉を重ねて時代の雰囲気。ええ、ワタシはほとんどわからないのだけれど。フェミニズム文脈も揶揄するでも擁護するでもなくなので、薄っぺらだとはおもいつつ、薄くてもたくさん重ねれば厚みが出るミルフィーユ理論(私見です)がうまく機能しています。

物語は正直、何を描こうとしているかはぼんやりしかわかりません。笑う断片はいくつもあるけれど、物語に収束しているかというと微妙な感じで何をしたらいいかわからない人々が、したいことを探すでもなく暇をつぶしている話なのだ(そりゃゴドー待ちだ)とおもったけれど、 コメディドラマのような雰囲気をまとい、そこからあまり考える暇を与えずに巻き込む終幕の疾走感はすごいのです。

3年後に謎を解き明かすような感じではあるのだけれど、ちょいともやもや。とりわけ、左翼・右翼、右脳・左脳と言葉遊びし、ひだりを謝り続けるM、右は田舎で女子供を殴り続けるS、といった着地は、イマドキの話題を沢山取り込んだ割には少々雑にすぎるので、なるほど表面をなぞってるんだなぁ、という印象だったりもします。

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