【芝居】「還暦にピアス」こはるともえ
2024.6.29 14:00 [CoRich]
青年団関連の女性三人(田崎小春, 南風盛もえ, 岩井由紀子) によるユニット、旗揚げ。6月30日まで、アトリエ春風舎。60分ほど。
ルームシェアする二人の女。300歳の魔女・マコが家にいると、30歳のカホが予定よりも早めに帰宅する。男との誕生日デートはすっぽかされたのだという。二人はサイゼで出会い、ナプキンを借りようとする女に魔女が手をかざすと瞬間で効くことをきっかけに打ち解ける。魔女は家がないといい、警戒はするものの、結局男と同居する部屋に魔女を泊め、結果的に男とは別れ二人のルームシェアをしている。
春風舎にコの字型に客席を配置して、床で暮らすようなルームシェア。散らかってる感じは気持ちのとっ散らかり具合、と思うのは穿ち過ぎかもしれません。
女性二人のとりとめない会話、というフォーマット。実際のところ、それぞれの人物の意見の交換というより自分の中での悩みや思索を巡らせているという感じ。ただ、10倍くらい寿命が違うであろう二人がその過程を覗き見たり提示したりすることで、違いを対比させて対話に昇華しているとも思うのです。 「実家に帰ると母親は祖母を亡くしてから元気に暮らしているが、親に孫を合わせなきゃいけない、と「思わせられる」プレッシャー」などいわゆる結婚適齢期や恋人や親や子供といった悩みをそれぞれに語り、いっぽうで「300歳でも生理があるという魔女は200年の出産適齢期があって絶望はしない」という一生の時間軸を伸び縮みさせる飛び道具、そうなると「子供が老いてから自分が死んでいく」価値観、あるいは「魔女界は子供は皆の子供として育てるのが当たり前」という社会のありかたの違いをこれでもかと突っ込んで違和感を生じさせ浮かび上がらせるというのは発明だと思うのです。
とはいえ、あくまで舞台上にいるのはおそらく30歳ぐらいの女性二人、外はイロイロ大変だけど、警戒しないで会話出来る安全な場所で話すことが出来る場所での緩い(中身は別にして)会話の尊さ。もっとも、身体としての男を持っているワタシにはもしかしたら語っている本当のところは理解できないのかもしれないけれど、こういう芝居に繰り返し浸かることでしか感じ取れない何かがあるのではないか、と思って、たぶんこれからも足を運んでしまうだろうワタシなのです。
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