【芝居】「(あたらしい)ジュラシックパーク」南極ゴジラ
2024.3.30 14:00 [CoRich]
王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭、最後の一本。135分。3月31日まで王子小劇場。ワタシは初見です。
1300話に及ぶ物語の最初の4話。映画をモデルに誕生したジュラシックパークは開園から時間が経ち客足が落ちてる。
ジュラシックパークで生まれた女・わんたはパークから一度も出たことがなく、草食恐竜の飼育の仕事をしている。
仕事がやることなすうまく行かない女、周りの人々は優しいけれど。着ぐるみスタッフの女・どぅどぅと毎日公園で遊んでいる「お天気ボックス」
意識高く肉食恐竜を担当する若きエースの男・シャーク。恐竜の胚が欲しい製薬会社から送り込まれた男・にどりは混乱させて盗み、胚の入った特製クリームで化けて逃げるつもりだが「オオカミ男クリーム」
スタッフが居なくなってしまい、わんたがリーダになっている。この島で生まれた天才科学者は病気がちの自分の、病気のないコピーを作ることに成功する。わんたの話を聞き、優秀なコピーを作ろうとするが、わんたは断ってしまう。「人間製造機」
シャークは理想に向かって暴走する。客すらも居ない理想のパークにしようとする。わんたはこの島を脱出することにする。みかけなくなったどぅどぅを探す「エアポッツ」
舞台奥にアクリル貼り?の飼育室を模した部屋、手前に前室のテーブルを模したカウンターを高い位置に。段ボールを多用してごちゃっとした雰囲気に。映画ジュラシックパークの遺伝子操作によって生物を生み出すことの危うさをベースに、更に進歩し人間もそのターゲットになりつつある時代をコメディの語り口で描きます。意識高いホープにしても、天才科学者にしてもそれぞれの理想と正義を掲げて邁進するのだけれおよく考えたらけっこうヤバい倫理観の登場人物と、それに対する私たちから地続きに感じられる視線の主人公から眺めているこれらの人々は入れ子構造なジュラシックパークに見えてくるのです。
東京の劇団ですが、関西弁が多用されるからか、役者それぞれのキャラがやけに立っていてどこかマンガのようでもあって遊気舎とかクロムモリブデンの盛りだくさんなエンタメを感じるワタシです。
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