【芝居】「スネーク・オイル」不条理コントユニットMELT
2024.3.9 14:00 [CoRich]
「いんちき」を意味するスネークオイルと名付けられた2022年設立のコントユニット。初見です。120分。王子小劇場で3月10日まで。
- 魂の存在が科学的に証明され、前世もわかるようになっている。
- サングラスの男女が王様ゲームをすると始まる、さまざまな物語。
- あらゆる賢者たちの転生だという教祖のもとに信者が集まっているところに前世鑑定センターの職員が現れ、ウミケムシやジャンボタニシが前世だと告げる。
- テロで殺された女が安置されている部屋に来た夫は、妻の浮気が理由で引き取りを拒む。そのとき、妻が起き上がる。魂は死んでいないのだという。同居を続ける夫妻だが夫が出張から戻ると家には異臭が漂い妻は腐り始めている。
- ファミレスの配膳ロボットが客に粗相をする。人間の責任者はおらず、客はロボットに誠意を見せろと責め立てるが、やがて謝罪の感情が芽生えてしまう。
- さまざまの不謹慎を排除した結果、食料は流しそうめんだけが配給されている。
- 追い詰められた独裁者は負けて辱めをうけるぐらいなら自決を選ぼうとするが、毒を飲もうにも水がなく、現れた敵の銃弾は切れている。妻と自決しようとするが妻にはその気はなく、愛人が現れるが独裁者にそのつもりはない。
- そうめんの配給で飲食業は成立しなくなり、客のいないファミレスに配膳ロボット。死んでいる女が現れ、互いに小指を外し入れ替えて心が通う。いろいろ入れ替えたら、身体が全て入れ替わってしまう。
- 公園で植物を育てる管理人、警察が現れ、前世は教祖で自爆テロを教唆したとして逮捕するが罪を犯した意識はもちろんない。
- 配膳ロボットに入れ替わってしまった妻は同居する夫にロボットの身体にならないかと提案する。人類がやがて滅ぶと判っちゃったので不安なのだ。
- 前世が教祖だった男を殺し敵を討とうとする夫。しかし生まれ変わった男は同じ魂なのか、だったら配膳ロボットに入れ替わった妻はほんとうに妻なのか。警察に逮捕された夫を迎える妻はポンコツに壊れつつ、感情が表れる。
- 逮捕された夫妻、肉とごはんを食べる。代用でもないし魂が入れ替わったわけでもない、のか。
夫を演じた伊藤圭太、妻を演じた江益凛の絶妙な距離感、夫婦の会話という雰囲気を解像度高く演じるちから。そこにからむ配膳ロボットを演じた守屋百子との絡みも楽しい。
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