【芝居】「驟雨(しゅうう)」アルプス乙女ユニオンズ
2023.10.07 17:00 [CoRich]
岸田國士の驟雨(青空文庫) をスタンダードに上演。といいつつ、ワタシは演目初見です。60分。ふれあいホール。
夫婦で住んでいる家。家政婦も居る。妹は新婚旅行にでかけているが、予定よりも早く戻る。新郎にたくさんの文句があるという。
大正時代に書かれた戯曲で、当時としては先進的な上流階級という雰囲気。大正というよりどことなく昭和な感じがするけど、ワタシがその真贋を判定できるわけもなく。基本的な価値観はその時代なりがベースにありつつ、夫婦の描くと現在につながる古びれなさは作家の持ち味なのはもちろん。
不満を持つ新婦、それを聴く姉とその夫。新婚ですぐ離婚というわけにもいかないと、夫婦は基本的にはなだめようと思っているけれど、いろいろな些細なことが夫婦の側にも実はズレがあって、パワーバランスがくるくると変化して、ズレが露呈することがきっちりコメディになってるし、それが現在の私たちにもきちんと繋がる凄さ。それが多くの演目が並ぶ演劇祭の中の一本として上演されるのも豊かさだと思うのです。
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