【芝居】「展開!あやかし目録(インデックス)『青鬼の章』」あまんじゃく
2023.10.07 11:00 [CoRich]
実は初めて拝見する、久しぶりの演劇祭参加の劇団。60分ほど。この季節、芝居をやたらに観る週末、まつもと演劇祭。未見の前夜祭も含めて、まあ徒歩移動圏内でハシゴ出来るたのしみ。
街で女が落ちていた髪飾りを拾うと、周りの人々に何かがインストールされ、行動を始める。お祓いを売りにする神社の娘のもとに相談に訪れる少女は、ずっと観ている夢があって、何かがあるのではと思っている。
その夢は角が伸びたら大鬼のもと人間を襲わなければならない掟がある鬼の子供たち。それをしたくない青鬼は友だちの狐に相談する。狐が角が伸びていない青鬼に化ければと提案するが、それはバレてしまう。
青鬼・赤鬼の在り方は違うけれど、どことなく「泣いた赤鬼」を思い起こさせる物語をベースにしながら、操られる人間たち、あるいはずっと鬼の夢をみている少女、さらには現代風味の「インストール」とかイマドキっぽい呪術など60分に要素が本当に盛りだくさんで役者も多く、正直に云えば物語を追うのに少々混乱するワタシです。もっとも若い女優の見分けがつかなくなりつつあるワタシの老化が原因だったりもするのですが。
面にLEDライトを輪郭に沿って並べたのは秀逸なアイディアで、鬼や狐といった異形なるものを鮮やかに描き出して美しい暗闇を作り出すのです。
調子のいい兄や大鬼を演じた伊藤利幸のパワフルな芝居がきちんとテンションで印象的。
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