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2023.06.17

【芝居】「ココノイエノシュジンハビョウキデス(鶏キャスト)」 日本のラジオ

2023.6.3 16:00 [CoRich]

初演を観ているけれど、これが萩原朔太郎の歌集からの引用だとは気付かない程度には無教養のワタシが恥ずかしい。70分。2バージョンのうち、女性多めの鶏バージョンしか観なかったのは偶然です。6月4日まで駒場アゴラ劇場。

なるほど、萩原朔太郎だと思えば、唐突に挟まる「とをてくう とをるもう とをるもう。」(鶏)とか、「おわあ、こんばんは」(猫)とかが歌集のオノマトペ的な音の引用だと判ります。人が人と出会い、次を探す些細な会話の始まりはその言語を知らなければ、こんな音に感じられるのかも知れないなと思ったり。

初演の時に感じていた店主の不穏な心の動き。初演、ここまで判りやすかったか記憶があいまいなワタシです。自ら人さらいであることを白状し、通報して、妻には幸せに暮らすようにいう終幕。幼い頃の妻を気に留め再会したことで結婚まで至って平穏に暮らしているし、ときおり訪ねてくる妹は実は人さらいに、みたいな暴力の連鎖から抜けられない人間の業が、怖くて、しかしあり得る感じ。

しかし、今作では無料のパンフレットなのにフルカラーの冊子。もちろん嬉しいけれど、どういう収支なのかヒトゴトながら心配になったり。ええ、もちろん続けて欲しいけれど。

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