【芝居】「楽屋〜流れ去るモノはやがてなつかしき〜」劇団一大事P
2023.5.21 14:00 [CoRich]
劇団一大事のプロデュース公演、女優四人がっつりのスタンダード「楽屋」を。清水邦夫没後2年の2023年、作家の公式サイトもオープンした今年に。
オリジナルを、というほどにはこの戯曲に詳しくなくて、変化球な演出の印象ばかり強いワタシです。楽園というほどよく狭い場所に所狭しと詰め込まれた衣装や小道具っぽいもの、二方向の客席から眺める形になっていて、楽屋に一人(が、亡霊となった二人もそこには居る)居る時間を伴にするリアリティがあるのです。役名はA,B(亡霊)、C(出演中の女優)、D(心を病み退院して、役を返せという)なのだけど、各々ピンとこなかったワタシだけれど、今作でなんかしっくりくるように感じたのは、今作のスタンダードさゆえ、なのかもしれません。
Aを演じた咲田とばこ、Bを演じた夏野大の、コミカルに自虐を挟みながら舞台に作り出すリズムの小気味よさ。Cを演じたちかみれいは終演後私服に着替えた目の覚めるような赤い服へのコントラスト。Dを演じた岩井智恵は小柄、目がキラキラという無邪気と狂気の狭間。CとDの体格の差のコントラストも鮮やか。
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