【芝居】「Auld Lang Syne」渡辺源四郎商店
2023.2.19 11:00 [CoRich]
なべげんが上演を続ける青函連絡船の物語(1)、ワタシは一本しか観られてないけれど、シーズン4と題して、最も古い時代の比羅夫丸、田村丸の物語。「蛍の光」の原曲となるスコットランド民謡「Auld Lang Syne」をタイトルに。
スコットランドで建造された2つのタービン船・比羅夫丸と田村丸は国力を増す時代、北海道の石炭を運ぶために最新鋭の技術で当時日本最速を誇り青森函館を4時間で結んでいた。
列強に勝つために、あるいは勝ったりしたために、燃料となる石炭、人の往来を担うための連絡船は二隻ではじまり、傭船を入れ替えながら、ロシア船も傭船として使いながら、どんどん運ぶために増やしていく時代を描きます。日本の姿が変わっていく時代をたった五人の女優が描きます。
平和を望んで生まれてきた船、ではあるのだけど思えばスタートからきな臭い物語なのです。なんぜ、北の異民族を征伐した阿倍比羅夫、坂上田村麻呂にあやかった船名だったり、軍艦から転用したり、敵国の沈めた船を転用したりと工夫と準備不足のバタバタと、しかし国の形をこう変える、という為政者の意図は、青函連絡船の出航に使われた「蛍の光」の3番4番もきな臭く。さまざまな要素を編み合わせるのです。
前も書いた気がするけれど、福岡のギンギラ太陽'sを思い出すワタシ、モノ語りをする二つの劇団、いつかどこかで共演して欲しいと思ったり。
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