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2023.02.27

【芝居】「グリムグリムの無念を語ろうの会」れんげでごはん

2023.2.5 15:00 [CoRich]

劇団としてずいぶん久しぶりの公演。いそいそと特急に乗って伺いました。上土劇場で2月5日まで。45分。

顔バレ厳禁でマスクや仮面を付けてのマンガファンのオフ会。主催の男と二人の女、何人来るかはわからなくて、オフ会の開始まですこし時間があるなかで。主催の男の個人情報を聞き出したくてしょうがない女、巻き込まれる女。

「グリムグリム」が打ち切られたマンガのタイトルで、そのオフ会だということは終幕で初めてわかるのだけど、そんなごく小さな初めてのオフ会のぎこちない幹事。妹の結婚した相手が行方不明で、やっとのおもいで探し出したオフ会に来た女。序盤は彼女の目的が判らないので、彼女がストーカーっぽいある種の怖さの序盤。ほどなく正体は判るけれど、男の側の視点ではそれが確かに新郎として出席したのはレンタル家族的な仕事にすぎず、つきまとってると言われても週に一回のLINEぐらいだったり、駅の書店で一回ぐらいの偶然としか思えない程度だったり。どっちもどっちだし、どっちが正しいかも判らない会話なので、巻き込まれるもう一人を置いてるおかげで、その混乱に巻き込まれる観客の視座が安定して見やすいのです。

出てこない件の妹が嘘をついているかどうか、嘘をついていればすぐ折り返しの電話かけてくるはずで、電話の音でおわる終幕。妹が嘘をついてた、でいいのかなぁ。はっきりしない方が楽しい気もするけれどどうなんだろう。 予測出来ないコロナ禍だからマスクしたままの演劇を考えたのかどうかはわからないけれど、結果的には仮面つけたままでわりと深刻にもなりそうな話をしてるのは絵面として滑稽で楽しい。いっぽうで、この劇場の規模に対しては少々声が通らない厳しさは正直あってギリギリのラインという気もします。

なんかちょっと人見知りなごたごたの物語はこの劇団の持ち味の一つで、その原点に立った一本だなぁと感じるワタシです、といっても云えるほど本数を見てるわけではないのだけれど。

しっぽをつかんでy

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