【芝居】「gaku-GAY-kai 2022 贋作・テンペスト」フライングステージ
2022.12.30 14:00 [CoRich]
フライングステージの年末恒例企画。70分の演劇「贋作・テンペスト」の前半と、さまざまな余興的バラエティの後半を組み合わせて2時間半ほど。12月30日までシアターミラクル。
第一部「贋作・テンペスト」
女装を理由に新宿を追い出された男は孤島にたどりつき女装の道を選び美しく育っている。
新宿の王と渋谷の王は旅の途中、嵐で船が難破して、この島に別々にたどりつく。渋谷の王子は女装の男に恋をする。
第二部
- 「佐藤達のかみしばい 僕の話をきいてください」佐藤達
- 「ドラァグクイーンクイーンストーリータイム のばら 小川未明」関根信一
- 「水月モニカのクイアリーディング 超訳サロメ」水月モニカ
- 「小夜子なりきりショウ リヴァイタル:メテオール」モイラ
- 「中森夏奈子のスパンコール・チャイナイト vol.14」中森夏奈子
- 「今年もアタシ、第二部で何かやろうかねぇ」エスムラルダ
年末の風物詩、いつもの楽しみ。「~テンペスト」は贋作として、新宿という土地、恋する男女を男と「女装」で組みあわせて、しかしコンパクトにまとめられているとはいえ、わりとキッチリとテンペスト。魔法の杖を置くのが百恵ちゃんぽかったり、孤島だった場所が地続きとなり新宿二丁目になる、なんてあたりの洒落っ気も楽しい。
「~かみしばい」ももうすっかり定着の一本。年末のビッグニュースがあっても特に触れることはなく、しかし皆その祝福ムードで温かく。五反田駅前のポストで助けてくれた郵便のおじさんの恩返しをしたいたぬきのはなし、ほっこり。
「ドラァグクイーン~」は小川未明「のばら」(青空文庫)大国と小国の国境に居るそれぞれの国の兵士の物語、ロシア・ウクライナのいまだからこそ。
「クイアリーディング」はサロメ、コンパクトに。
「小夜子~」の妖艶でスローでタイトなダンス。
「チャイナイト」は定着の明菜ネタだけれど、ご本人の露出少なめでも、毎年観られる嬉しさと歌唱力の迫力と。
「今年もアタシ~」曲に会わせてのフリがちょっと怖かったりと楽しめるし、ジャグリングやって、そしてラストナンバー「エスムラルダでマンボ」で大団円。
年末たった二日の公演、なかなか行けるかどうかが綱渡りの昨今の私だけれど、今年も拝見出来た嬉しさ、観劇納め。
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