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2022.09.07

【芝居】「嵐風呂滑郎一座」おのまさしあたあ

2022.8.12 19:30 [CoRich]

初日のみ上演、その後は公演中止となった初日で拝見できました。「テンペスト」を下敷きに和物として仕上げる一人芝居。「あらしふろすべろう」一座、と読むのだそうで。

人気の芝居小屋、火の仕掛けを使い火事を起こしてその罪を背負い佐渡へ渡る途中の海で無人島に一人たどり着いた男。やがて屁で会話する「へのすけ」との会話で日々を過ごすうち、娘が探してやってくる。そもそもの火事がライバルの小屋の男が仕掛けて起こしたことだった。

「テンペスト」(wikipedia)にあまり馴染みのないワタシです。テンペストでは魔法とか妖精とかの空想譚に復讐心が重なりつつも改心し赦し和解する流れはなるほどいっしょ。

似顔絵を自立させる「システム」を多用してきた「おのまさしあたあ」ですが、今作は他の人物を人形にしていて雰囲気がずいぶん異なります。それでも、人が現れ救われ、ハッピーエンドな雰囲気で終盤を迎えます。

さまざまな出来事が起こった物語の終幕、他の人物は姿を消し、一人つぶやくような男が残ります。なるほど嵐などそもそも起こらず、佐渡に送られた男がひとり部屋に閉じ込められているなかで想像を掻きたてて思い描いた物語を観ていたのだと思うのです。

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