【芝居】「なんとなく幸せだった2022」かるがも団地
2022.4.2 18:00 [CoRich]
ワタシは初見の劇団です。劇団としては三演め。4月3日まで北とぴあカナリアホール。
高校の卒業式が近づく日。放送部だったり演劇部だったり冷めていたり熱い学級委員だったりの同級生たち。恋心を抱いたりカラオケで盛り上がったり。10年経って就職し仕事がある程度身についてきたり。
2012年の15歳、2022年の25歳の2つの時代を描いて、同級生たちが感じてたこと、時間が経って変わったこと変わらないままである人を描きます。 高校生たちの他愛もない、しかし本人たちにはとても大事な恋心と将への漠然とした不安の中の馬鹿騒ぎチックだったり。特に前半の高校生パートではカラオケを中心とした曲がいくつもかかり、歌ってたりしてそういう日々を暮らしていることを丁寧に紡ぐのです。おかしな事をする人がいたり、それに大笑いしたり、あるいは距離をとっていて、大人の女性に惹かれたり失恋したり。いくつかの失恋といくつかの思い出を残した15歳の頃が前半。正直にいえば、ほんとにあらゆるシーンがキラキラと眩しいという感覚で埋め尽くされるアタシです。
後半はそれから10年後で大学をストレートで通れば、卒業の3年後というのがちょっと巧い。大学に進み更に研究者になっていたり、一度は就職してわざわざ厳しい業界に転職したり、進学しなかった頭のいい人のダメさ加減が見えてきたり何か書き物で身を立ててる人が居たり、結婚したり、同棲したり。会社員をしながら楽器をかき鳴らし生計を立てていたり。それぞれが歩み出すこれからの人生の方向が決まったり、まだ迷っていたり。役者になったり
先送りしてきた人生の先に見えたのがこれか、というカップルの話は切なく面白い。コーヒー王子の成長も10年の時間を巧く描きます。
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