【芝居】「プルーフ/証明」DULL-COLORED POP (A)
2022.3.6 16:00 [CoRich]
ダルカラが何回も上演しているマスターピース( 1, 2, 3, 4, 5, 6)。 Hipと呼ばれるA、Musicと呼ばれるB、Mirrorと呼ばれるCの3つのバージョンを全く違う役者で交互上演。 3月13日まで王子小劇場。
何度も同じ芝居をさまざまな演出や役者で見られることの豊かさを感じるほど何度も観ているのはワタシにとって初めてなのです。物語の骨格はもちろん変わらないけれど。
父親を演じた大原研二はポップさをまとう印象で新たに見えた役の切り口であり、役者の顔なのです。妹を演じた大内彩加は天才という世の中に慣れていない若い女性、しかも勉強が出来たはずなのにそれを断ち切られた中で自分で道を切り開いたけれど、それが認められるか分からず、あるいは心を病んでいると思われているという絶望の細やかさを広い振れ幅で演じるのです。姉を演じた大塚由祈子はキャリアで忙しく働くのに、ちょっと抜けている感じがちょっと珍しい役の造形。大学院生を演じた宮地洸成は時に色気をまとい、時にきちんと研究に向き合う真摯な姿の説得力。
時間が経って自分の立ち位置が変われば感じることも変わるわけで、今作においては介護が身近に迫ったワタシにとってはそこに自分を重ね合わせる発券が面白くて。
大原の父親はポップで新たに見えた役の顔 大塚、んー。ちょっと抜けた感じかしら 大内、天才、引きこもりな感じか 宮地 若い。 まあ、こんなに見てるのに割と覚えたてないのは相変わらずのワタシ。 介護が身に迫る2007.8 時間堂 王子小劇場※未見 |
2008.5 ハイリンド 楽園※未見 |
2008.12 コロブチカ 王子小劇場 |
2009.10 DULL-COLORED POP サンモールスタジオ |
2013.5 DULL-COLORED POP シアター風姿花伝 (谷演出) |
2013.5 DULL-COLORED POP シアター風姿花伝 (元田演出) |
2014.5 DULL-COLORED POP番外 サンモールスタジオ |
2014.5 風琴工房 SHIBAURA HOUSE |
2022.3 DULL-COLORED POP(Aキャスト) 王子小劇場 |
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キャサリン | 清水那保 | はざまみゆき | コロ | 清水那保 | 百花亜希 | 若林えり/中村梨那 | 百花亜希 | 清水穂奈美 | 大内彩加 |
ロバート | 根津茂尚 | 多根周作 | 小谷真一 | 中田顯史郎 | 中田顯史郎 | 塚越健一 | 大家仁志 | 佐藤誓 | 大原研二 |
ハル | 玉置玲央 | 伊原農 | 鈴木浩司 | 小栗剛 | 東谷英人 | 大石憲 | 山本匠馬 | 金丸慎太郎 | 宮地洸成 |
クレア | 足立由夏 | 枝元萌 | こいけけいこ | 木下祐子 | 境宏子 | 堀奈津美 | 遠野あすか | 李千鶴 | 大塚由祈子 |
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