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2022.04.18

【芝居】「phantasma alley」wakka

2022.3.26 15:30 [CoRich]

ワタシは初見の劇団です。50分。3月27日まで王子スタジオ1。

言葉を紡ぐ者が生産者と呼ばれ、そうなれない者を無産階級と呼ぶ世界。残すことを禁じられた父の形見の書物を手放さない青年。成長しそろそろ生産者の側となるべきだと促されるがなかなかそうなれないでいる。

言葉を紡ぐことができるのは成長し生産者であることであり、それはブルジョアという階級だけれど、大多数の人は無産階級だという世界。舞台には机と椅子があり座っていたりはするが、何人かの役者は床に寝ていたりという感じで、会話というよりはそれぞれが言葉を喋るということで世界を紡ぐことで舞台を成立させようという企みだと感じます。

この世界からどういう物語を読み取るかはなかなか苦労するワタシです。成長し社会に出て行こうとする青年を軸に、生産者になれるかの苦悩や不安だったり、自分の置かれた富める階級から出て都会で無産階級の大勢の群衆の塊との「統合」なる一種の破壊と革命を夢想する、という風に読み取ったワタシです。大量の台詞は詩歌のように聞こえることを意図してるのか、とはいえ、一句一句を噛みしめる詩歌とはことなりどうしてもフローとして捉えることが強いられるある程度のボリュームがある舞台では置いてけぼりを感じるのです。

富める側の階級で成長してきた青年が都会に出てきて、無産階級に触れて動揺し時に爆発するような感覚は、ワタシには実感としては感じられないのだけれど、都会に人が集まり始め体制への反抗ということが現れた1960年代の日本という雰囲気を纏っているように感じるのです。実際の舞台はそんなことなくて、乱雑でダークな感じなのでそう対比されるような世界を組みあわせているのは不思議に感じたりもするのです。

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