【芝居】「gaku-GAY-kai 2021 贋作・終わりよければすべてよし」フライングステージ
2021.12.30 14:00 [CoRich]
年末の恒例企画、今回も拝見できました。新宿シアター・ミラクルで休憩20分を挟んで2時間半ほど。12月30日まで。コロナ禍のおかげといえば、客席がわりとゆったりなのは正直助かるのです。
第一部「贋作・終わりよければすべてよし」、上演があまり多い演目ではなくて、ワタシは初見。貧しい女が想いを寄せる貴族の男に、医学の心得をもって結婚を手に入れようとするベース、周りも応援してるけれど当の貴族が乗り気薄でのあれこれ。女性が想いを遂げるハッピーエンドとも言えるけれど、男の側から見れば策略にはめられたとも言えるわけでなかなか。
正直にいえば、シェイクスピア、男女という題材であればたいてい女性をゲイ男性が演じたり、女性が男性役を演じたり、国を都内の地名、たとえば新宿二丁目と歌舞伎町という隣国にするという、いくらでも題材が作れるgaku-GAY-kaiというフォーマットの発明。シェイクスピア作品をそれほど多くは観てないワタシ、これがシェイクスピアに触れる機会というのもどうなんだ、とは思いつつ。毎年の楽しみなのです。
第二部はコメディーショー構成。
「佐藤達のかみしばい」大量の画用紙でスピーディに語る紙芝居。靴下が靴の中でくるんとか、シェイクをオロナミンCで作るとか、大きな鳥に捕まって飛んでいくと、おとぎ話のようで楽しい。
「水月モニカのクイアリーディング」原作を特に語らないので、彼女の作品かどうかわからないのだけれど、本当の愛を知らない薔薇、白、黄で赤い薔薇になるために。
「ドラァグクィーン ストーリータイム」(関根信一) は絵本、「あおいらくだ」のリーディング。違うことを認め合うものがたり、LGBT当事者が書いたのだというのもなるほど。
「小夜子なりきりショウ「リヴァイタル:アヤ」」(モイラ)はいつものように美しく妖艶な濃密さ。
「ジオラママンボガールズ オンステージ」いわゆる「アレコード」(TBSラジオ・伊集院光とラジオと、のコーナー)の楽曲で無表情で踊るパジャマ姿の二人、というユニット。空気を入れた巨大な風船のような宇宙人の人形と「一体化」して奇妙に楽しい。
「中森夏奈子のスパンコール・チャイナイト vol.13」毎年末の恒例、中森明菜の近況を語り、紅白への執念を語り、あの特徴的な発声法で別の曲を歌う組み合わせの妙。コロナ禍さえなければ、客席から明菜ちゃんの掛け声が楽しいのだけれど、致し方ない。
「今年もアタシ、第二部で何かやろうかねえ」(エスムラルダ)こちらも恒例。二曲ほどレコードに合わせて踊り、そして大団円の「エスムラルダでマンボ」。
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