« 【芝居】「サワ氏の仕業・特別編」ジャブジャブサーキット | トップページ | 【芝居】「vitalsigns」パラドックス定数 »

2022.01.16

【芝居】「落語「YODOGOROU」一人芝居「変身!」」おのまさしあたあ

2021.12.18 18:00 [CoRich]

俳優・おのまさしが一人芝居を二本、寄席と銘打つ企画。落語「淀五郎」とカフカの「変身」、休憩込みで2時間弱。12月19日まで、横浜ベイサイドスタジオ。

好きなんだけど聴いてる落語の絶対数が少ないワタシ、「淀五郎」は初めて。忠臣蔵を上演する一座の役の一人が病になり代役として抜擢されたホープがなかなかうまくいかず苦悩の先に上達して、相手役が近くまで来てくれたときに漏れ出た「待ちかねた」が下げなんだけど、今作ではその一歩手前で役をつかみ取れずに相手を罵倒する気持ちから漏れ出る「くたばっちまえ」と解釈したワタシです。なんか忘れてる気もするけれど..。元々の噺の下げも忠臣蔵のセリフを前提とするある種のリテラシーが無いと、掛かっているとわからないので、むしろこっちの心情からダイレクトに繋がるのはわかりやすさ重視だなと思ったりするワタシです。

「変身」はほぼ、その変身した虫が、私が子供番組で楽しんで観てたアレ(wikipediaによれば、そもそも繋がってるということのようだけれど)、というほぼ出落ちがポイントではあるのだけれど、その事態に対処すべく訪れてくる人々に対して返す言葉が限られていることを逆手に取って耳慣れたあの幾つかの台詞というのも巧い。最後に妹の姿が見えるというオチ、ワタシは知らなかったけれど調べれば、ああなるほどという辻褄あわせと洒落っ気が楽しいのです。

|

« 【芝居】「サワ氏の仕業・特別編」ジャブジャブサーキット | トップページ | 【芝居】「vitalsigns」パラドックス定数 »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【芝居】「サワ氏の仕業・特別編」ジャブジャブサーキット | トップページ | 【芝居】「vitalsigns」パラドックス定数 »