【芝居】「ファクト・リ」げんこつ団
2021.11.7 15:00 [CoRich]
結成30周年の記念公演。120分。11月7日まで駅前劇場。
社長そのものの肉体と文字通り一体になっているという会社の工場で大爆発が起こる。 生産部長は何かをひた隠しにしている。行員たちのちぎれた肉体の断片が語りだし、本社から派遣された調査隊はすべてを悟るエキスパートで、工場長が隠している本人の知らないことすらわかってしまう。工場で作られていたものは何もかもゼロで、それなのに大量の小麦粉が仕入れられている。
「30年分の過去作品を木っ端微塵に解体し、そこに転がるあらゆる部品を、今の此処にこそ新構築する最新作!!」という謳い文句で、なるほどディック・ブルーナや粉塵爆発、気力発電や正気税などぼんやり覚えてる断片がたくさん。 工場の物語の軸があるおかげで実は見やすくて、そこに枝葉がいっぱいあるようでお祭り感すらあって楽しい。かつてはハゲ頭のおじさんたちに扮した彼女たちというエンディングだったけれど、そういえばそのネタは無くて、エンディングはスタイリッシュでパワフルなダンスになっていてより洗練されてるのもちょっとすごいなぁと思ったりもします。 何を笑いにしていいか、ということがアップデートされたりアップデートされない層と軋轢をうんだりというここ30年、もちろん彼女たちが作る「笑い」もきちんとアップデートが進んでいてもう二度とできないネタがあったりするんだろうなと思ったり。
観始めたころは劇場の冷房の効き方がすごくて、ワタシの想像ではプロジェクターを冷やしたくてそうしていたのだと思うのだけど、ここしばらくはそんなことなくて年齢を重ねたワタシにも優しい彼女たちの舞台が30年続いたことを言祝ぐ気持ちでいっぱいのワタシなのです。
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