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2021.09.06

【芝居】「ガムガムファイター」佐藤佐吉演劇祭実行委員会(佐藤佐吉賞Reborn)

2021.8.14 13:00 [CoRich]

2016年初演作の5名編成から9名編成に変えての公演予定でしたが、1名の降板をへて8名で上演。90分。王子小劇場。 戯曲デジタルアーカイブでも原作戯曲が公開されています。

もともとは登場人物5名、主役の四十男とその姉、ラブホテルの若者アルバイトとその姉、つきまとうおばちゃんの霊という役者の夫人だったのだけれど、今作では四十男、アルバイトと姉、つきまとうおばちゃんという核の人物四人に絞り込み、残りの四人の役者で様々な人物を描写するように構成されています(降板前はどういう構成の予定だったかは気になります)。なるほど、人数が居ることは、例えばその場の空気感や周囲の音を、人々という存在を描き出すことの意味を感じるのです。

四十男を演じた安東信助がやけに説得力があるのは、ワタシがファンに過ぎるという気もしつつ。若いアルバイトと姉を演じた鈴木研、小川夏鈴、ひっそりとしかし明るく暮らす二人の家のありかた、近くのデパートという名の大きめのスーパーへ出かける三人のシーンはホントに泣くアタシなのです。亡霊となったおばちゃんを演じた井内ミワク、初演とは違うベクトルの人物を造型していて目が離せないのです。

箱馬を使って上演するスタイルの劇団の初演に比べて、今作は壁のように立って可動の二枚のパネルという演出の違いも楽しいのです。

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