【芝居】「Let's split」 スクランブル
2021.4.16 19:15 [CoRich]
4/18まで神奈川県立青少年センタースタジオ「HIKARI」。90分。これから、配信も予定されています。
ボーリング場のオーナーとなった男。知り合いが集まってくる。一人一億で雇われた犯罪者たち。リーダーが分け前を配り解散となる瞬間、一人が支払われていない経費を払って欲しい、と言い出す。
ボーリング場、客席側に向かってレーンが中央に一本。舞台奥にはバーカウンターやジュークボックスという凝った舞台。最初に登場する「オーナー」は開業前に最初の一投をを投げようとして派手にころび、ボウルから指が抜けなくなる幕開け。三々五々集まる人々はそれぞれに癖があってそれはそれぞれの職人的なこだわりや矜恃がある人々、しかし彼らはチームとして犯罪の実行者として雇われ、多額の報酬を得るために集まってきたことが判ります。
一人一人の登場に時間がかかるけれど、そのうちの一人が計上されてない経費を払って欲しいと云いだしてからが物語の本編。武器調達、打ち合わせの場所代、ハッキングのための買い取ったPC、はてはボスの二人が再婚するからお祝いを、という感じでそれぞれが自分の取り分を「公平に」欲しいという混乱、その中で若い女性に一目惚れしてしまったからとは言えずに、その両親が払う分を肩代わりしたりと、カオス状態に。
冷静に俯瞰して考えれば、大量の要素で混乱してるけれど、本当の決着点とか物語の幹によって語られる話があるわけではありません。とはいえ、大量の情報を洪水のように浴びせられる空間に漂うワタシはわりと楽しく時間を過ごすのです。なるほど彼らのモットーとして掲げられる「最高の暇つぶし」に、まんまとハマるのです。
ボーリング場のオーナーを演じた中根道治はコミカルで困り続ける人物をきちんと。終幕で再びボールを投げる、というシーンもいいのです。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「夜明けのジルバ」トローチ(2025.03.08)
- 【芝居】「ユアちゃんママとバウムクーヘン」iaku(2025.03.01)
- 【芝居】「なにもない空間」劇団チリ(2025.02.27)
- 【芝居】「Come on with the rain」ユニークポイント(2025.02.24)
- 【芝居】「メモリーがいっぱい」ラゾーナ川崎プラザソル(2025.02.12)
コメント