【芝居】「gaku-GAY-kai 2020 贋作・十二夜」フライングステージ
2020.12.29 18:30 [CoRich]
年末恒例のイベント。第一部「贋作・十二夜」と第二部のバラエティ溢れるショー。全体で150分。休憩10分。感染防止を徹底するよう、人数を絞り、きっちり時間をコントロール。舞台もごくシンプルに。さすがに客席もぎっちりにはならず。年末の風物詩にしているワタシです。動画も無料公開されています。
「贋作・十二夜」は、 靖国通り沿いの砂浜にたどり着いたりと新宿近辺という舞台設定は最近の傾向。もともと男装などジェンダーの入れ替わりがある物語で、それをゲイの役者が女性を演じ、さらに男装をしたりという「捻れ」が楽しく機能しています。男装した妹を演じたモイラと、その主人が恋い焦がれる女を演じたエスムラルダが初めて出逢うシーンがとてもいいのです。主人の心を伝えるために「演じる」や役者が役を「演じる」をメタに重ね合わせるのはおそらく原作からある力。
第二部は、コールアンドレスポンスを封印。
- 「アイハラミホ。の驚愕!ダイナマイトパワフル歌謡パフォーマンスしょー」勢いのいい祝祭感あふれるオープニング。
- 「佐藤 達のかみしばい 僕の話をきいてください」自転車の鍵を拾ってあげられない昨今、森の熊さんはおいかけて、がほっこりした絵柄にマッチするいつもの。
- 「水月モニカのクイアリーディング」幸福の女装、と題して。日本のバス停という場所は変えてるけれど、オスカー・ワイルドのあれ。
- 「ドラァグクィーン ストーリータイム」(関根信一)絵本「ねこのジョン」
- 「小夜子なりきりショウ リヴァイタル:ディーズィエム」(モイラ) 第一部とはうってかわっての和装で長髪も美しく。
- 「ジオラママンボガールズ オンステージ」空調服で膨らむ宇宙人を背負う新たな趣向が楽しい。
- 「中森夏奈子のスパンコール・チャイナイト vol.12」まさかのあの事件に踏み込み、死体になったワタシ、の歌を。
- 「今年もアタシ、第二部で何かやろうかねえ」(エスムラルダ)いくつかの出し物をして、いつもの最後の曲「エスムラルダでマンボ」、観客の歓声を封じ、心の中の、あるいは手のひらを前に向けて前後に振るような、コールアンドレスポンス。
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