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2020.12.06

【芝居】「Rights, Light ライツ ライト」フライングステージ

2020.11.8 19:00 [CoRich]

HIV内定取消訴訟をモチーフにした物語、90分。11月8日までOFF OFFシアター。

ソーシャルワーカーとして病院の就職が決まっていて引っ越しまでしていたのに突然内定が取り消された男。理由を尋ねるとHIV感染で受診した過去のカルテをみつけ、それを申告しなかったからだという。就労に問題なく、他人への感染の恐れもないという診断書があっても決定は揺るがない。弁護士を紹介され裁判を起こす。

コロナ禍の中、作家はかつて恐れられ、同性愛者への偏見を加速したHIVという感染症を思い出したのだといいます(ステージナタリー)。根絶こそ出来ていないけれど、治療法も安全な暮らし方もほぼ確立してるのだということも、府中青年の家訴訟(wikipedia)も恥ずかしながら知らなかったワタシです。

現在はコロナウイルスで全員が脅威を感じ全員の問題として感じ取っているけれど、HIVはどこか他人のこととして感じていてそういうアップデートを得られること、そしてもしかしたら現在の私たちも同じように折り合い方を見つけられる、あわよくばコントロールできるようになっているという希望を重ね合わせるのです。

差別を受けることが人の生きる力を削ぐのだという視点が物語を通底します。ワタシはたまたまそういう境遇に遭わずに生きてきたけれど、そういう場所に自分が置かれたら(コロナに罹患すれば、すぐに自分に降りかかってくる気がします)、少しの恐怖を感じるワタシです。過去の(といってもほんの3年前)の出来事を遅くなっても受け取って、どうするべきかをじっくりと考えていても、未だ結論は出ないのだけれど。

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