【芝居】「終わる」中野坂上デーモンズ
2020.8.15 13:00 [CoRich]
OFFOFFシアター。16日まで。 劇場の外扉を開け、舞台上にサーキュレータを設置して席間を開けての上演。60分。
開演すぐにアフタートークだけれど、その終わった芝居はあったのか?自殺を止めた女、止められた女、子供をなくした女、物書き、司会の女。
実際のところストーリーというよりは、強烈なループをひたすらに繰り返しすことで、「終わる」ことをめぐる変奏曲のように、今の状況のもと、そもそも生まれなかった芝居が終わることを浮かび上がらせよう。それは芝居における終演に限らず、自殺だったり、子供の喪失だったり。6人の役者、それぞれの役に当てられた「終わる」を洪水のようなループの物量で語り続けるのです。
断片で浮かび上がらせようという意図はわかるものの、それを面白がることがなかなかできない自分に気づきます。それは今の状況が心に影を落としているというよりは、理由はともあれ観劇数が激減して、「芝居を面白がる筋肉」が実に弱っているということなのかもしれない、と思ったりもするのです。たぶん、週4本ペースだったあの頃の感覚だと、乗れたのかなと思ったり思わなかったり。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「ハッピーターン」劇団チリ(2024.09.29)
- 【芝居】「昼だけど前夜祭」劇団チリ(2024.09.16)
- 【芝居】「朝日のような夕日をつれて 2024」サードステージ(2024.09.08)
- 【芝居】「雑種 小夜の月」あやめ十八番(2024.09.01)
- 【芝居】「ミセスフィクションズのファッションウイーク」Mrs.fictions(2024.08.30)
コメント