【芝居】「朝焼けの向こうのトランジスタ」南京豆NAMENAME
2020.2.29 19:00 [CoRich]
90分、王子スタジオ1。王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭の二週目、ここまでの上演で演劇祭自体が中止になりました。
店長が行方不明になった店のバイトたち。 カップルの女は結婚したいが男は役者の夢を諦められずつれないし、役者の先輩は女子と飲み会したいといってて。
若い男を中心に恋人、友達、あるいは役者の先輩や行方不明の店主夫婦が出て来る物語。過去の恋愛を引きずったり、チャラいOLに馬鹿にされながら媚びへつらう役者だったり、店主夫婦の絶望など、少人数のいくつかのクラスタ、様々な切り口で描かれる物語は全体としてごく少人数なのに、ある程度若い人々の不安感が渦巻いていて、共鳴しあうのです。
終盤、毛沢東と資本主義とか、絶望の先、朝焼けの向こうに見えた元カノなど、詰め込みに詰め込んださまざまな要素はワケがわからない感じではあるけれど、一人の男がざまざまなことを目にして考えてぐるぐると考えあぐねて、まるで夢でも見るかのように自分の今の立ち位置からの不安と希望を描き出すのです。
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