【芝居】「くも行き」ワワフラミンゴ
2019.12.21 14:00 [CoRich]
80分。東京芸術劇場 シアターイースト。
タヌキが出てきたり、人間椅子を作ろうとする男が出てきたり、パンをもらって透明人間になった男にドカ雪が降って輪郭が見えたり。
ワワフラミンゴらしく、物語はあるようでなかったり、女性たちの他愛もないおしゃべりな感じだったり、ときに鋭く底意地の悪いことを言ってみたりするのだけど、雰囲気はごく穏やかで、そこに男性が混じっても、その穏やかさが変わらない強さを改めて感じるのです。
ギャラリーのような狭いところで公演が多い彼女たちなのだけど、しっかりとした広い劇場でもそれは変わらずそのままスケールした印象を受けます。広い空間に椅子とテーブル、ベンチがあるだけでその広い空間のまま出捌けも普通に歩いてくるだけで空間を無理に埋めたりしないのが印象的。これで空間を成立させるためにワタシからは見えないところで多くの細かい工夫の積み重ねでそれを成立させているのだろうけれど、そう感じさせないのもちから。かつての「とりのマーク」がギャラリーから東京グローブ座まで自在に使いこなしていたことをちょっと思い出したりもするのです。
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