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2019.12.10

【イベント】「世界が私を嫌っても」(月いちリーディング 2019/19)劇作家協会

2019.11.24 17:00 [CoRich]

小説家、平林たい子(wikipedia)にインスパイアされた物語。ぼぼ120分の本編に戯曲ブラッシュアップの為のディスカッションを1時間ほど。日曜日の開催は珍しい。今回は新劇系を中心とした幅広いプロフェッショナルで読み合わせるというのも至福なのです。

園遊会に呼ばれた作家。地元・諏訪では女が勉強してと揶揄されたりしつつも、親友もまた色んな思いを抱いて上京したりする。男と同棲したり、大陸に渡ったり、子供を亡くしたりなどの体験を小説に描く。成功してなお、まだ書き続ける。

不勉強にしてワタシは知らなかった実在の人物を評伝劇のように描きます。諏訪の駅と東京を舞台に描き、女だてらに勉強が揶揄される時代、そのなかで強く育つ女性を描くのです。wikipediaにある範囲でもかなり史実に誠実に忠実だけれど、今作は本人たちの名前ではなく、別の名前をつけています。ディスカッションで訊かれた作家は、フィクションと史実の割合や時系列の並べ替えがどこまでなら現実の人物の名前を織り込んでいいのかの塩梅が判らないのだといいます。ゲストの作家(詩森ろば、マキノノゾミ)はこれに対して、人物への敬意を持ったこの描き方であれば大丈夫だろうと示すのです。若い作家に対して、ノウハウが渡される瞬間を目撃した満足感。或いは上演を前提に考えると、着替えや妊婦への変化など、どう実現するかを前提に考えるというノウハウもまた渡されるのです。

創作したという人物、三吉が実に魅力的。小作人から駅員見習い(運転士のはずが)、東京で刑事、見張りのはずが融通を効かせてやがて隣に住み、見守る、という役割は時代を超え全体を縫い合わせ、見守るような人物。勝手に作家の視点と感じるワタシです。

劇中の台詞「To live without Hope is to Cease to live.(希望を持たずに生きることは、死ぬことに等しい。)」あるいは、 諏訪郡歌など、知らなかったことが盛り込まれている物語は、いろいろ後から調べてしまうアタシ、いくつかある芝居の面白がり方の一つなのです。上諏訪駅を何度も利用したワタシ、駅舎の感じも思い浮かべるような雰囲気の会話の楽しさ。パワフルな人物像も現れるよう。

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