【芝居】「HUSBANDS, WIVES, DREAMS」文月堂
2019.11.23 20:00 [CoRich]
三つの物語を二つずつ組み合わせて上演。ワタシは最初の二編、「HUSBANDS」と「 WIVES」のみ。nakano.f。90分。
ジャズを諦めた男、妻の不在に一時帰国中の妻の妹と逢引する。アメリカで成功していて再びNYで仕事をやらないかと誘ってくる。かつての仲間たちが集まってくる。かつて成功していたはずの男の自殺に感化されて仕事を辞め絵を描くことに決めた51男は別れた妻への想いをつのらせる。売れない役者を続ける妻を支える男、妻が映画のオーディションでいいところまで行っていると耳にするが相談されないことに怒っている。「HUSBANDS」
女の店で知り合った仲良しの三人でのハワイ旅行。今回は離婚した女の新しい恋人が同行している。孫が居る女、独り身の女と恋人、役者を続けている女。一人が事件に巻き込まれて怪我をする。「WIVES」
一つの店に集っていた三人の男と三人の女。二組の夫婦と、離婚した男と離婚した女、そして恋人や義妹。どちらかの夢をもう一方が支えるという夫婦のありかた、あるいは諦めたはずのことを年齢を重ねて再開するということ。年齢を重ねたからこそのリスタートだったり、あるいは支える・支えられるの関係を諦める潮時のこと。作家や役者の実年齢に近い感じで、しかし何ものにもなれなかった、市井の人々に向ける視線の優しさ。
ワタシの観た二編は男たちの側、女たちの側それぞれの背景、あるいはつながりを説明やいくつかの事件や混乱の種を配するものの、物語としての結末は示さず、ドラマで言うCM前で切り離したような感じ。両編に出ていた役者が未見の一編に揃っているところをみると、最後の一本が何らかの解決編になっていることとは思いますが、ワタシは観ること叶わず。実際のところ、三本目を観ないと何も解決しないし一本だけ観ても阿面白いとはならない今回の構成、三本全部組みあわせても90分、役者は何らかの形でどのステージにもほぼ全員居るように思いますから、ステージ数や観客数を稼ぐためだけに設定した今回の上演形態はあまり褒められたものではありません。そういえばダブルキャストでステージ数を稼ぐようなのも両方観ないことが増えてきたワタシです。
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