【芝居】「瞼の母」麦の会
2019.11.9 14:00 [CoRich]
横浜生まれの長谷川伸の名作、120分。のげシャーレ。
ヤクザ者たち、抗争の末に若い男の罪を自ら背負った30の男、逃避行で見かける人々に生き別れの母を追い求めるうち、大店の女将が母親ではないかと目算をつけ会いに行く。
ワタシは初めて見る劇団、初めて見る演目(青空文庫)です。いわゆる股旅物、仁義や別れた母を追い求める気持ち。序盤と大詰という二幕の構成もワタシには新鮮なのです。人の姿を見て家族があることを羨み、人の母の手に触れれば自分の母への想いを募らせる物語。想像したように物語が進む安心感、それをきちんと支える役者の力。
芝居の前後に演出を兼ねた役者が落語風の語り口で作家のこの土地との繋がりを語るのも楽しい、当日パンフで説明するのもいいけれど、背景や時代を語りで聞いて日常から地続きに導入し、日常に戻していく空間はライブな劇場という空間だからこそ。
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