【芝居】「反生」信州大学劇団山脈(第24回 まつもと演劇祭)
2019.10.5 11:30 [CoRich]
まつもと演劇祭での信州大学の劇団、山脈(やまなみ)の公演。上土ふれあいホール
中学生になって夜尿症が林間学校でバレて、同級生たちに苛められる。が、それは始まりだった。
何かいじめられるきっかけがあって、その辛さを大人である母親に訴え受けた教師の対応が結果的に何の解決にもならない、頼りにしようとした友達すら助けにはならない、という絶望が全体を覆うような物語。希望のカケラもないといえばそうだし、憎悪の連鎖ということでもあり。
客席にいる役者と舞台上の役者が議論のようなものをしたり、終幕ではただ客席で観ていただけで何も助けなかった観客に向き合い半ば罵倒するつくり舞台ゆえ。
国立大学でしかも専門に進めば広い長野県内さまざまに散らばるという大学の特性は演劇というサークルの持ち味を継続するのは難しいのも事実で、去年は既存の高校演劇戯曲を上演するなど、毎年役者も演じられる演目もかなり変化しています。役者という視点で観れば、もちろん粒が揃っているとは言い難いし、役者を志して来るというタイプの大学ではありません。その中で切実な気持ちをどう表現するかということ、県外からの大人の劇団と劇場を共有しホスト側として向かい入れるさまざまなスタッフワークも含め、確かな力なのです。
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