【劇作家大会】「ちょっと別役実戯曲を読んでみませんか?(ワークショップ)」
2019.8.17 16:30
サントミューゼ大ホールの上で、別役戯曲の序盤の会話を声を出すという2時間のワークショップ。桃唄309の長谷基弘と、照明家・ワークショップコーディネーターの伊藤馨がファシリテーション。
二人のほんわかしつつな会話、ちょっとバタバタ感は残しつつ、それはこの手のワークショップ初体験のワタシには気が楽になる感じ。声を出せるようにする準備体操をしたあと、3人から5人程度の小さな集団に分け、役を決めて戯曲の序盤数ページを読むということを時間を決めて繰り返します。わりと多くの人数が集まったので、ファシリテーターや何人かの助手たちが廻っても廻りきれない感じは少々残ります。初見で必ずしも判りやすいとは限らず、突拍子も無く理不尽なことが起こりがちな別役戯曲、物語に対する理解というよりは、自分が共感できない理不尽な人物を「演じる」ということを体験させる面白さがあります。反面、自分が演ずる役の描写ばかりで声のバランスにしても、会話を成立させるというより自分が気持ちよくやってしまう参加者がいたりすると、ワタシのような素人には少々厳しくなりがちです。これは思いのほか人数が集まってしまった、ということだと思うのですが。
各グループが一度ずつ発表をして、同じ物語を読んでいてもキャラクタの捉え方の違い、あるいはグループとして作り上げるかどうかに注力するグループだったかの差があからさまになって面白いのです。最後に全員が客席を向きそれぞれの台詞を大声で叫ぶ、という終幕。ファシリテーターの二人だけが客席で聴き「別役実の波状攻撃」という感想も楽しい。
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