【芝居】「シュカシュカ」あひるなんちゃら
2019.9.14 15:00 [CoRich]
90分。駅前劇場。16日まで。いつものように音声データ販売(500円)が嬉しい帰り道。
会社の同僚と「おばさんバンド」を組んでいる女、会社をやめるがバンドは続けるといっていたのに、練習に来なくなってしまう。バンドのメンバーはちょっと心配してるような、そうでもないような。
会社の若者のとんちんかんさとか、バンドメンバーの空回りする熱さとか、泥水の話しばかりするアルバイトとか、返事だけは立派なコンビニバイトなど、いわゆる困った人々に少々悩まされながら、声を荒げるでもなく、時に受け流し時に是正を試みたりというバンドメンバー、ライブハウス、コンビニそれぞれの場所の「大人の人々」。そうなれたのは自称おばさん・おじさんになったからなのか、と思ったり。
バンドをしていても「熱い気持ち」とかそういう要らないからとはっきり言えるようになったのも年齢を重ねたからラクになったこと。バンドのメンバーの連絡が取れなくなってもいつか戻ってくるだろうと構えていられるというのもそう。人生ある程度先が見えて、バンドをもっとやろうと思って会社を辞めたのに、ちょっと夏休みにな気持ちでなんとなくバンドに行けないとか。熱い青春ではなく、もうちょっと熟した朱夏という年代、戻ってくるときにコンビニ袋をシュカシュカ音させて、というエンディング、できすぎで登場人物が「そういう熱さ要らないから」というのも、洒落ています。 おばさんバンドの三人を演じた、篠本美帆、石澤美和、松木美路子のほどよい脱力感はさすがにあひる常連のバランス。泥水の話しをしつづける女を演じた田代尚子が、ほんとうに苛つくある種のリアリティ。
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