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2019.09.13

【芝居】「ゴッドファーザー」おのまさしあたあ

2019.8.24 19:00 [CoRich]

名作映画を一人芝居で演じきる、おのまさしのシリーズ、新作は映画・ゴッドファーザー(wikipedia) ) を中華街・同發 別館の宴会場で100分、点心など中華料理つきで。

実は恥ずかしながら映画を未見のワタシです。netflixで配信されているので、慌ててて飛ばし飛ばしで観たものの、きちんと吸収しているとは言えないのです。もともとは3時間弱の芝居を100分に編集しています。宴会場のテーブルの間を走り回るために時間がかかってるので、実質的に90分弱なのでほぼ半分に刈り取っている濃密さ。

これまでと同様、弁士的な神の視点の語りとそれぞれの名台詞を組み合わせて行く丁寧な一人芝居で(過大なほど)多くの人物を演じるという手法が健在。等身大の高さに似顔絵を貼り付けた自立台(実体は百均のチリトリに重りがわりのペットボトルを貼り付け、突っ張り棒の先に似顔絵を貼り付け)というアイディアは今作でも素晴らしく、軽く動かしやすく、倒すだけで死を描けるなど、しょぼく見えて、実はきちんと計算されている緻密さ。広い宴会場のあちこち、時に観客の間を縫い、あるいは観客を囲んで、観客のおしぼりを小道具に見立てたりと、臨場感溢れる360°シアターを創りあげます。

演劇が進行しながら、コースの料理が店員によってそれぞれのテーブルに配膳されるというのも地味に凄い。決して豪華ではないけれど、温かい料理を食べながらという幸せ。観客をチャイニーズマフィアの宴会に招かれた客たち、という外側の設定をゴッドファーザーの外側に設え、物語の世界とリンクさせることで没入感溢れる世界に誘うのです。

初めて観たゴッドファーザー、netflixでのオリジナルもちゃんと時間を作ってみなければ、なのです。どころどころつまんでみると、結構再現度が高いのにも驚くんですが。

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