【芝居】「しゃべる機械と逃走犯の男/ピサロ改」サマカト
2019.7.19 20:00 [CoRich]
新作と再演を組み合わせて70分。21日までanima。
やってきた男、そこに居た女。「しゃべる機械と逃走犯の男」
死刑囚、友達ひとり選んで二人で話す時間、ジグゾーパズルとしりとりとか。「ピサロ改」
「しゃべる機械〜」は主をなくした家に居る女性型のロボット、そこにやってきた逃走犯の男のふたりきり。女は感情を理解しようと言葉を辞書的に網羅して概念をつかもうとしている。男はそこにやってきたいきさつをぽつりぽつりと話してみたりする。妻、娘と、殺してないが死んでいた母親を置いて逃げてきたことを振り返るうち、自分を見つめ直すよう。SFっぽいシチュエーションで少しばかり哲学的な会話のラリー、徐々に互いの背景が見えてくる台詞が見事なのです。 女性型のロボットを演じた後藤飛鳥も、やってきた男を演じた内山清人も その台詞をきちんと、という安定感。
再演の「ピサロ改」、すっかり忘れていた(今作に限らずたいてい観た芝居はそうなのだけど)けれど、初演 (1) を観ているワタシです。遊んでるものがジグソーパズルとしりとりに変わったりしているけれど、阿吽の呼吸で二人並んでなんとはなしの時間を過ごすけれど、べったりというわけでもない付かず離れずの距離感がとてもいい、劇団の二人、内山清人と澤唯だから(ワタシが)感じるバディ感とでもいうような雰囲気の楽しさなのです。
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