【イベント】「さくらと、私と、黒し雫」」(月いちリーディング 2019/6)劇作家協会
2019.6.1 18:00 [CoRich]
リーディング本編60分の上演を含み、全体で3時間ほど。
ルームシェアしている風俗嬢二人。男に捨てられ同僚の家で暮らすようになって二年目の日。
二人の風俗嬢。家主の一人は離婚し子供も亡くしていて風俗の道に。若い一人は親から捨てられ自分はヒトから必要とされていないという感覚でセックス依存だけれど風俗に来てそれがなくてもいいという客に感激しという二人。それぞれの背景が徐々に露わになっていき、片方の婚約者がもう一人の離婚した元夫で、しかも婚約した女の名前が亡き娘の名前など、少々都合が良すぎる感はあるものの、開示のタイミングが巧いのか、それほど気になる感じでもありません。もっとも、その関係が露わになることによって二人の人物や関係がどう変化していくのか、ということこそが観たい、というワタシの感覚では少しそこが物足りさを感じます。
上演後のディスカッションでは、出逢わない筈のふたりが出会い変化するというバディものと類型化したり、登場人物の出捌けは残った人物が何をいうか関係がどう変化するかを描くことが機能なのだというゲストのコメントが面白く、月いちリーディングの贅沢さ。
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