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2019.03.07

【芝居】「忠臣蔵・武士編」青年団

2019.2.23 16:30 [CoRich]

元々落語家・柳家花緑のために書き下ろされた新作落語でしたが、すっかり 青年団の人気演目になっています。さまざまなバリエーションの中で「忠臣蔵」の男性俳優だけで演じられる武士編( 1, 2)、55分。

武士なら元通りじゃないかというのはその通りですが、戦いの時代はとおに終わり平和ボケしている中でのお家の一大事、という状況をゲーム機やらおもちゃの刀やらという可愛らしいものを溢れさせシンボリックに作ります。

平和ボケしているから武士道と言われても実際のところよくわかなんないけれど、当主を亡くし相手の理不尽もわかっているからなんとかしたいという気持ちと、しかし暮らしていくために仕官を目指すべきだという気持ちの葛藤。いくつものパラメータが頭のなかで交錯し、混乱する中で方針を決める、という会議の物語。

しかし、実際のところ、優先すべきパラメータが曖昧なままですすめる会議は議論をしているというよりは、責任を曖昧にしたまま同意点を作り上げるというほうが近い。それは時に同調圧力であったり、茶化す感じであったり。

突発的な事故に限らず、方針をどう決めていくか。確かに日本人っぽく、「あるある」な雰囲気の会議の姿。さまざまなバリエーションが楽しいのです。

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