【芝居】「コントロールオフィサー」青年団
2019.2.19 20:30 [CoRich]
津あけぼの座開館10周年記念公演として上演されたゴルジ隊「つい。つい、うっかり。」の一編として上演された作品を青年団で上演。30分。アゴラ劇場。平日の遅い時間の短編はとてもありがたい。
東京オリンピック予選の水泳会場、試合後ドーピング検査のため尿検査が行われるが、尿が出るまで待つ男子競泳の選手とボランティアや協会から派遣され監視するオフィサーたち。
座って尿検査を待つ男たち。試合後なので、四人の間で順位がついています。軽々と余裕を持っていたり、勝ちたい気満々だったり、調子に乗っていたり。さらにはそこに、一人の選手の恋人が実は別の選手に奪われているという実に下世話で率直な人々のたわいない会話。その後ろに控えて立っている「コントロールオフィサー」たちはあくまでも仕事に徹しなければならないのだけれど、思わず笑ってしまったり、聞き耳立ててしまったり。
それはまるで、下世話でたわいない会話する人々をのぞき見ている世間の人々。物語を進める男四人たちの側から見える「世間の目」みたいなものの効果を生んでいて、ちょっとどくとくな空間を作り出すのです。
登場しない人物も含めて名前は、泊、大飯、志賀、浜岡、伊方と原発の場所の名前とか、いろいろあってアメリカもイギリスも来ないオリンピックになってるなど洒落っけとか批判的な視線とか。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「静流、白むまで行け」かるがも団地(2023.11.25)
- 【芝居】「〜マジカル♡びっくり♧どっきり♢ミステリー♤ツアー〜」麦の会(2023.11.25)
- 【芝居】「未開の議場 2023」萩島商店街青年部(2023.11.19)
- 【芝居】「夜明け前」オフィスリコ(2023.11.19)
- 【芝居】「好男子の行方」オフィスリコ(2023.11.12)
コメント