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2019.01.01

【芝居】「移動レストラン 「ア・ラ・カルト」-美味しいものは心を動かすところにある 30th anniversary」遊機械オフィス

2018.12.16 17:30 [CoRich]

休憩15分を挟み180分。26日まで 東京芸術劇場 シアターイーストのあと大阪。

青山で開店の頃訪れ、プロポーズ受けた店が池袋へ移り久しぶりに訪れた女。ローストビーフはうまく作れなくて何度か失敗して、しかし今日は一人で「ローストビーフメモリー 〜料理と人生は失敗を重ねて美味しくなる」
ワインを嗜む会、タカハシと中田が4年ぶりに訪れる。社長がワイン好きでアンバサダーになったりして会員が増え8名の予約だがキャンセルが相次ぎ「フランス料理とワインを嗜む会〜高橋ワインアンバサダー腕の見せどころ」
料理教室に通う中年の男女、講師の紹介で二人きりで初めて顔を合わせる「フランス料理恋のレシピ小辞典〜縁は異なもの海山超えてワサビは刺身の妻になる」
休憩15分を挟み
ゲストを迎えて「お喋りなレストラン〜今宵はワインを貴方と一緒に」
ショータイム
老夫婦。久しぶりにいい店を奮発する夫。普段の洋食屋のつもりだったがこんなにいい店だったら大島紬で来たかった妻。「黄昏れてクリスマス〜ふたりのごはんが楽しい理由」
閉店間近、ソムリエ、ギャルソンたちも交えて乾杯して「閉店〜最後にうれしいプレゼント」

移動レストランというフォーマットでは安定しつつあるという印象の仕上がりに。序盤で布がかけられている倉庫のような場所に人々が集い、準備をして、最後にタイトルを書いた看板がかけられてこの場所がそうなる、ということの嬉しさ。あるいは最初に女性が一人で店を訪れ(結婚した女性、は私は初めてかもしれない)、ワインを嗜むタカハシとのコミカル(久々の後輩の登場が嬉しい)、中年男女のぎこちなくても恋心芽生える会話、ゲストとのトーク、ショータイム、老いた男女の会話(夫婦という設定は珍しい気もする)、そして最初の女性と店員と乾杯、という閉店。

安定したフォーマットだけれど、登場人物たちの設定を少し変えるだけで新鮮さを維持するというのは実に巧いのです。4年ぶりの出演・中山祐一朗の後輩も本当に楽しい。

ワタシが観た回のゲストは作家・高橋源一郎でした。NHKで番組を持っていたり、青年団の原作だったりと、ワタシの視界に今更ながら見えてきたのですが、なるほど、話は面白く、しかしちょいと面倒くささの片鱗も見えたりするのです。どこにも書いたことのないと云う19歳のとき新島の夏、水着だった彼女が裸で走る砂浜、がどこまで事実かはわからないけれど、眩しくてちょっと興奮するスケッチ。

休憩中のワイン、今回はメルシャンのミニボトル赤白の二本で1500円、肩のところにシールを貼っただけとはいえ、コレクターズアイテムの楽しさ。それを飲むテーブルと劇場の売店の導線の整理がもう少し必要な気はしますが。

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