【芝居】「ストラタ」一十口企画
2018.4.7 14:30 [CoRich]
げんこつ団の企画公演。げんこつ団は女性ばかりだけれど、男性がでたりというのも新しい。90分。8日まで新宿眼科画廊。
子供の死亡事故が起きた道。加害者は妻の出産に立ち会いに急ぐために酒酔い運転をしていた。現場検証では目撃者が居ないのをいいことに子供の自転車が飛び出してきたという。変わらない信号を待ち続けている女がそれを煽る。
子供が轢かれた死亡事故、その運転手に生まれた子供と産んだ妻、何日か経っての現場検証で罪を逃れたい家族、見つめる信号待ちの女、目撃者がいるかもしれないということという子供の死亡事故という悲劇を物語の骨格に置き会話そのものはわりと普通なのに、警官は実は鳥だったり、人格入れ替わり、急速に育ってみたりや変わらない信号機など不条理な感じが存分に。喜劇とはいいながら、ちょっと笑いづらい、絶妙なバランスで進む物語。 なぜ車を運転するかもしれない状況下で酒を飲んでいたのか、後半で明かされるのはできないはずだった子供ができた男の動揺というスパイスもちょっとほろ苦い。
確かにげんこつ団の喜劇の風味はあるけれど、もっと一つの物語に載っていて、ほころびがそこかしこという感じ。もっとメタな視点とか構造とかで深読みらしい形にしたくなる不思議さはあるけれど、まあそれはワタシには無理なので、所々にほころびを持つ全体を愛でる感じで楽しむワタシです。
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