【芝居】「ゴミくずちゃん可愛い」ぬいぐるみハンター
2018.3.4 17:00 [CoRich]
4月から芸術監督となる池亀三太の2012年初演作を王子・飛鳥山公園にある飛鳥山野外舞台で二日だけ夕暮れ時に上演。90分。4日まで。
ゴミ捨て場のような場所で生きる人々の物語、どこからか流れ着いたり、ここで生まれたり。戦場カメラマンが降ってきたり、座り込みしていた大企業の社長など、ごみくずのような場所で強く生きる人々の物語。 物語としては初演とあまり変わらない印象、それよりも場所の違いによって見え方がずいぶん変わることに驚くワタシです。前日までは寒く、翌日は夕方から大雨の狭間、ちょっと肌寒いぐらいの奇跡的な夕方。日暮れの時間帯にあわせて変わっていく空を借景に。マイクを使っているとはいえ、声は拡散し私が座ったやや後方の席からは遠く、こじんまりとした箱庭を眺めているよう。 オープンスペースゆえに空間を制圧するという形にはならないし、「ゴミ溜めのような場所」でもなく夕暮れという時間を描くわけでもないので、物語の雰囲気に対して場所があまりプラスに働いていないというのは痛し痒しではあります。
それもこれも、初演時を覚えてない割には、なんかあの濃密さが好きだったのだなぁと思い返すのです。芝居の記憶がわりとザルなワタシですが、自分のblogを読み返してみるとところどころ思い出したりするってことは、あの王子の空間がわりとワタシに印象的だったということだなと思い起こしたりするのです。
カメラマンを演じた安藤理樹の戸惑う感じ、見守り続ける立場の安定感。宍泥美の格好良さにしびれます。
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