【芝居】「ゴスン」KIMYO
2018.2.25 16:00 [CoRich]
実在した脱獄魔・五寸釘寅吉(wikipedia)の評伝劇。 25日まで王子スタジオ1、75分。そのあと愛知。ワタシは劇団初見です。
伝説の脱獄囚が晩年、その脱獄の経験を語り継ぐ。 西川寅吉は幼い頃、ばくちで叔父を失った。賭場の親分を恨みに思い、 妻子が居るが、脱獄を繰り返して本懐を遂げようとする。
舞台を挟み対面の客席。ほぼ素舞台、和服、ふんどし姿の役者たちが語る評伝劇。事実は小説よりも奇なり、物語にしちゃできすぎぐらいの話しを、軽やかにときに講談仕立てで親分肌で堀の中にも味方がいっぱい居たりして、人間臭い人物像を描くのです。
殺された叔父の恨みを果たすために脱獄を繰り返し、逃げるためとはいえ義賊っぽいところもあったり、そのうえ五寸釘を踏み抜いたまま十数キロ逃げたという伝説など、そもそも世間の評判になっている時点での脚色も混じっていそうだけれど、ヒーローのように扱われていたということが見えてくるのです。
男臭い脱獄囚を女優が演じ、妻を男性の俳優が演じるます。その逆転が虚構な感じで、講談のような楽しさとリズムの一端を作っているようにおもうのです。 ロビーの作れない構造の劇場、開場時間中にアクティングスペースでチケットを売り、まわりで前説っぽく威勢のいい声で盛り上げます。小さい空間で、キレのいい語り口の雰囲気には良く合っていて、どこか大衆演劇の香りもして楽しいのです。
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