【芝居】「花音」ポかリン記憶舎
2017.11.18 15:30 [CoRich]
2013年から鎌倉の団体・ルートカルチャーが全国で公演を重ねてきた二人芝居を役者を換えて、ポかリン記憶舎として上演。 19日までスターダストのあと、韓国への招聘も。50分。
男女。種を蒔いて待っていたり、川の両側で逢いたいとおもったり、鬼ごっこだったり、かくれんぼだったり、時に片方からだけしか見えなくかったり。
20シーン、男女のさまざまな関係を描きます。厚手の紙を敷き詰めたような白一色の空間。対面の客席でさらに客席の両側と中央にも通路を設け、役者がその間を動き回ります。役者が見えないシーンは数々ありますが、それは大きな問題ではなく、紡がれる言葉と二人の役者の距離感など、小さな空間で楽しむのが吉。字幕が必要な韓国公演ではさすがにこうはいかず、プロセニアム形式での上演となるようです。
物語を紡ぐというよりは細かな断片で様々な距離感の男女を描きます。会話はしているけれど、むしろモノローグで紡がれた物語のように感じるあたしです。 かつて「地上3cm」を標榜していた語り口はそのままで、時に浮遊し、時に空間に気持ちを委ねるよう。分析的に細かく考えようとすると早々に行き詰まるというのもすっかり久しぶりの体験なのです。気持ちよく感じる空間を紡ぐことこそがポイント。役者が替わったとはいえ、これをさまざまな空間で演じ続けてきたということの奥深さ。
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